昨夜はピアニスト、イーヴォ・ポゴレリッチのリサイタル@アクロス福岡へ。ユニークな演奏スタイルで奇才として知られる彼のコンサートは気まぐれも多いようで、今回も直前に曲目変更が知らされた。
ユーゴスラビア生まれ、モスクア育ちポゴレリッチは、再生芸術としてのクラシック演奏に対して独自の信念をもっており、楽譜に書かれた作曲家の意図に反して、独自の解釈を行う異端のピアニストとして有名。05年に来日した際には、ショパンをペダルをほとんど使わずもの凄いスローテンポで弾いて、ほとんど崩壊しそうな演奏で観客に鳥肌を立たせ、一段と異端ぶりの評価が広まったらしい。福岡の観客も、その筋のピアノ教師やクラッシック界の関係者などが多くいたように見えたが、恐いもの見たさで来ていたのか、プログラムの前半で席を立って帰っていく人が多かった。ピアノの椅子に座るなり1秒後には弾き出していたり、楽章のつなぎがほとんど間がなかったり、、、テンポもリズムも楽譜とはかけ離れていて、ジャズのようなその場限りの空間で生み出される、即興的な演奏のもつ魅力を感じた。
昨日はショパンの晩年の作品、ピアノソナタ第3番Bminorとラベルの夜のガスパールがメインディッシュだった。ポゴレリッチはリズムやスピードにいたる楽曲の制約を解体して、ショパンをまるでかなり重たいドビュッシーに聞こえるかのような演奏にしてしまう。このあたりをルール違反と思う批評家も多いんだろうけど、少なくとも聞きなれた曲が全く異なる響きをもって聞こえ、新しい発見があるのは確か。
難曲を確かな技術で弾きこなし、独創的な楽曲の解釈が見事にマッチして、驚異的な旋律が鍵盤から生み出されていく。技術的な事を言えば、たとえば3つの音を同時に片手で押しても、一つ一つの音の強弱と歯切れとストーリーが全く持って違う。メリハリがある。オーケストラを一人でやってるような感覚。好き嫌いは激しくあるだろうけど自分はあんな解釈や演奏が出来ないので、鬼才っぷりに少しばかりボーーーーーーッとしてしまった。
選曲も音も重厚なスローな曲が多かったせいか、旦那さんはお疲れ気味。
観客集めという意味では日本よりヨーロッパの方が受ける演奏家だし福岡はマーケティングはずれなのかもしれないけど。。いいものを聞いた。クラッシックの破壊者。彼がジャズを弾く機会があったら聞いてみたいなぁ。
先日の伝統工芸の職人さんの言葉を借りれば、クラッシックをクラッシックらしくそのまま弾くのは伝承にしかならず、彼の演奏は間違いなく伝統だと思う。
ポゴレリッチは守るべきものをいったん破壊して新たなものを創造している、音楽でも私はそういうパワーに惹かれる。
原型がわからなくなればなるほど、原型を愛して止まない人々には反感を買うだろうけど、
ニーズではなくシーズ発想の一人の音楽家としては、破壊的創造に見事に成功しているという点で素晴らしい才能だなぁと思った。
終わって寿司を食べながら事業会議をして、帰宅。
ユーゴスラビア生まれ、モスクア育ちポゴレリッチは、再生芸術としてのクラシック演奏に対して独自の信念をもっており、楽譜に書かれた作曲家の意図に反して、独自の解釈を行う異端のピアニストとして有名。05年に来日した際には、ショパンをペダルをほとんど使わずもの凄いスローテンポで弾いて、ほとんど崩壊しそうな演奏で観客に鳥肌を立たせ、一段と異端ぶりの評価が広まったらしい。福岡の観客も、その筋のピアノ教師やクラッシック界の関係者などが多くいたように見えたが、恐いもの見たさで来ていたのか、プログラムの前半で席を立って帰っていく人が多かった。ピアノの椅子に座るなり1秒後には弾き出していたり、楽章のつなぎがほとんど間がなかったり、、、テンポもリズムも楽譜とはかけ離れていて、ジャズのようなその場限りの空間で生み出される、即興的な演奏のもつ魅力を感じた。
昨日はショパンの晩年の作品、ピアノソナタ第3番Bminorとラベルの夜のガスパールがメインディッシュだった。ポゴレリッチはリズムやスピードにいたる楽曲の制約を解体して、ショパンをまるでかなり重たいドビュッシーに聞こえるかのような演奏にしてしまう。このあたりをルール違反と思う批評家も多いんだろうけど、少なくとも聞きなれた曲が全く異なる響きをもって聞こえ、新しい発見があるのは確か。
難曲を確かな技術で弾きこなし、独創的な楽曲の解釈が見事にマッチして、驚異的な旋律が鍵盤から生み出されていく。技術的な事を言えば、たとえば3つの音を同時に片手で押しても、一つ一つの音の強弱と歯切れとストーリーが全く持って違う。メリハリがある。オーケストラを一人でやってるような感覚。好き嫌いは激しくあるだろうけど自分はあんな解釈や演奏が出来ないので、鬼才っぷりに少しばかりボーーーーーーッとしてしまった。
選曲も音も重厚なスローな曲が多かったせいか、旦那さんはお疲れ気味。
観客集めという意味では日本よりヨーロッパの方が受ける演奏家だし福岡はマーケティングはずれなのかもしれないけど。。いいものを聞いた。クラッシックの破壊者。彼がジャズを弾く機会があったら聞いてみたいなぁ。
先日の伝統工芸の職人さんの言葉を借りれば、クラッシックをクラッシックらしくそのまま弾くのは伝承にしかならず、彼の演奏は間違いなく伝統だと思う。
ポゴレリッチは守るべきものをいったん破壊して新たなものを創造している、音楽でも私はそういうパワーに惹かれる。
原型がわからなくなればなるほど、原型を愛して止まない人々には反感を買うだろうけど、
ニーズではなくシーズ発想の一人の音楽家としては、破壊的創造に見事に成功しているという点で素晴らしい才能だなぁと思った。
終わって寿司を食べながら事業会議をして、帰宅。
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