娘と共に退院してから山奥の自宅へ戻り過ごした産後1カ月は、大好きな人々に囲まれながら穏やかに生活した楽しい日々だった。
里帰り出産してそのまま実家で実親のサポートの元しばし生活を送る人、、、夫婦で住む都会の家で、「産後サポートセット」みたいな宅配の食材便をとって夫が仕事しながら家事もサポートしてなんとかやりきる人、、、産褥ヘルプのスペシャリストを雇って(=サービスを買って)身の周りの面倒を見てもらう人、、、
個々の状況・選択によって産後1カ月の過ごし方は様々。最も重要なのは母体の回復が最優先であるということ。お母さんが赤ちゃんの世話だけに集中出来る環境が一番。ということで、私は手を差し伸べてくれる周りの人々の助けを借りまくった。
自分の両親に埼玉からこちらに来てもらっていたが、母の仕事の都合で退院後2日までしか居られなかった。そこから先は、近くに住む義母や、私の古くからの友人達が代わる代わる家事代行してくれたのだった。
2歳から知る幼馴染のM子が海外留学前のインターバルに1週間糸島で田舎生活。そして大学からの友人M、それに続き去年も糸島合宿をした新婚カップルY夫妻は、夏休みに5日間糸島で田舎生活。掃除、洗濯、糸島の地の食材を仕入れ洗練された栄養たっぷりの3食炊事。そして夫不在の時には沐浴まで・・・!
糸島で生活、、といっても買い物に出る以外はずっと家にいるので糸島の土地を堪能していたとは言えないのだが・・・。ヒグラシの声を一日中聞きながら、風で木が揺れる音を聞きながら、窓から入る夏のサンサンの太陽の光を浴びながら日中を過ごし、静まり返る夜はぐっすりと寝る。もうこれだけで十分リフレッシュできた様子。
朝日の光で起き、山を散歩し、じっくり糸島産の野菜を調理して3食ゆっくりと食べ・・・と、日々の営みを共同でやりながら新生児のお世話を代わりばんこでやる。娘の様子に合わせて大人が皆動く、赤ちゃん中心の生活。気を使わずに安心出来る友が、親族のように私達夫婦の世話を焼き娘を可愛がってくれた。お陰様で私の体調回復は順調、娘もたっぷり可愛がってもらえて嬉しかった様子。
感謝してもしきれない。彼らに子供が産まれたら、産褥ヘルパーとして出動して恩返ししたい。本当に有難う。
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「女性は、妊娠前は自分の遺伝子と出来るだけ離れた遠い種族の遺伝子を求め(遺伝子の進化の為)、出産を終えて育児フェーズに入ると安心して子供を守り育てられるように自分と限りなく近い種族を好むようになる。そのように生体がプログラムされている」
というのを、妊娠中に読んだ脳科学と遺伝子の本で読んでいた。ふむ、里帰り出産というのは出産後のホルモンバランスの状態を考慮した、とても賢い選択なのだな、と納得。私は自分のoriginとギャップの大きいところに来てしまったため、予想通り産後はこちらの土地の文化に軽く拒否反応をおこしていたりした。
人との距離感、コミュニケーションの仕方、個の尊重度合い、全てにおいてなぜだか都会スタイルに戻ってしまったのだ。自分の領域をずかずかと侵される事への嫌悪感、子育てに対する価値観の世代間ギャップ、なんだかいつも以上に異質が異質に感じられて、普段なら我慢出来るちょっとした事が全く受け入れられず、、、という感じ。
そんな時でも・・・自主的な縁を活用して、共鳴出来る価値観の合う人々と助け合う事が出来れば、孤立はしないし穏やかでいられる。場面によっては、誰と協力すればいいか、理想的な共同体の在り方も、時代によって変わる。とにかく、いざという時に無償で助け合える大切な家族と友人を持つのは、今の社会において命綱だなと思った1カ月。
友人が帰った次の日の1カ月健診、体重は出生時より1.5kg増え、身長は4cm伸びて母子手帳に花丸を貰った。付き添ってくれた義母も大喜び。
娘が大きくなったら、あなたが元気でいられるのは生まれてすぐ、ママの母乳の栄養を作ってくれた大事な大事なお婆ちゃん達とオトモダチのおかげだよ、と話してあげたい。
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