気が付いたら情報発信を1カ月も怠っていた・・・反省。伝えたい事は沢山溜まっていたので遡ってアウトプット。
先日の(有)緑の農園 早瀬氏の講演会ののち、早速金の卵を生み出す現場を見学に行ってきた。
糸島志摩町にある、「つまんでご卵」の農園周辺、この通りはヤシの木で埋め尽くされていて寒い季節でも南国感漂う雰囲気がいい。直売所に買い物に行く時はいつも心が躍る。
そもそも養鶏所見学なんて人生初だ。講演会や書籍「金の卵」を読んで、どんな方法でニワトリが育てられているのか頭では理解しており、非常に現場に興味が湧いていた。早瀬さんから滲みでている鶏への愛情やスタッフさんへの愛情、設計された養鶏所の拘りなんかを生で見て感じる事の出来る貴重な機会!ありがたや。
事務所の玄関で早速ヒナに遭遇。スタッフさんに面倒を見させて、「まず生物を心底好きになってもらう」為の教育をしているのだとか。頭ちっちゃいなぁ・・・この脳味噌がない感じがまたかわいい。
噂の、「自由奔放なニワトリたち」にご対面。これはモミガラが敷いてある広い寝室。ここでエサや水を摂り、排泄をし、卵を産む。よくニュースで見るケージにギュウギュウ詰めの鶏達は、いつもカーカー酷く煩く鳴いているが、ここの鶏はとっても静か。近くによると高い声でピーピーと鳴いている。声も美しい。
天気がよかったので外で走り回っている子達も見れた。1ブースには200匹。これは群れを創るのに最適な数だそうで。いわゆるニワトリ社会で、一番ストレスのない群れの人数らしい。人間でいったら福岡の土地X人口のようなもんなんだろうか。この辺の設計も、理論上ではなく、経験測で試行錯誤を重ねて行きついた解だという。愛情・観察・絶え間ない改善、JAPANESEの誇り。
いくら奔放に生きているとは言っても、小屋の中ではちゃんと指定の場所で卵を産む訓練がされている。ボスメス鶏がやって見せて示したら、小さい子達は皆真似して習慣になる。
だから1つのブースには、結構色々な年齢層の鶏達がいる。トサカの大きさで卵を産んだ回数が分かるのだが、色々混じっていて素人にはあまり見分けがつかなかったので、「これはまだ生理になってない位の女だよ。」「これは初潮をむかえたくらい。」「これはもう4回くらい出産している。」とか、いちいち解説して頂いた。笑
”女”かぁ・・・。
手法は昔ながらの平飼いだが、養鶏所全体はとても合理的な作り。管理のし易さがだいぶ考慮されている。悪臭もなくクリーンで、エネルギーがそこで完結して循環しており、無駄のないとても洗練された空間だと感じた。
講演会でお話されていた通り、書籍で語られている通りの、しかけや拘りも沢山見せて頂いた。言っている事とやっている事と成果が全て一貫してらっしゃるのがよくわかり、腑に落ちた感覚。オチャメでウィッティな早瀬さんの人間性にもかなり惹きつけられた。
農場見学後は、直営のロールケーキのカフェで、これまたつまんでご卵を使った特製ティラミスをご馳走になってしまった。その間、農業や地域活性化について実践者としての本気の想いを語ってくださり、色々と情報交換させて頂いた。
自分が消費している卵、興味を持ってその美味しさの秘訣を探っていったら、その生産者の方と繋がり、食と農のスペシャリストならではの、国の農業への様々な想いや大きく且つ具体的なビジョンを拝聴する事が出来る。 来年は彼の主催する食と農に関する勉強会を参加・取材する予定。公私共に学ばせて頂く機会を下さる事に、心より感謝。
ライフスタイルの変化によって新たに持った興味深いテーマへの好奇心を絶えず持ち、そして地元事業主に何らかvalueを提供しようという気持ちを持ってactiveな姿勢で出会うものに向かっていると、新たなチャンスは天から降ってくる。降ってきたらしっかりキャッチして、それを与えてくださった天に向かって恩を返すつもりで懸命に丁寧に投げ返す。
金の卵現場見学も、そんな人生のシークエンスの1シーン。出会い・ご縁は本当に人生を豊かにする。
いい取材だな。
「卵を生産する」という工業的な発想ではなく、
年長者にジュニア層を導かせるという、鶏の組織
マネジメントを誘発させてるのね、ここは。
すごいなぁ~
投稿情報: maltambassaror | 2010/12/05 21:27
背中がコソバユイほど的を得た解釈をしてくださって有難うございます。
生命の法則に沿った心地よい鶏社会の形成。見習うべきポイントが沢山ありました。
朝霧進出、お楽しみに。
投稿情報: Sumeba-Miyako | 2010/12/05 23:05